ふう、やっとツーリング日記を書き終えた。天気予報がやっと明日から涼しくなる、といってる今日はもう12日。秋の涼風とともに帰京、という本来の計算より2週間遅い秋、だな。ま、3週間バイクで遊んでも今年の夏のスゴサに及ばなかった、ということだ。さてわすれないうちに今年の反省。
9月5日 ゆうべはさっぱり寝付けなかったおっさんMはぼやくが、なに、キャンプなんて始まったばかりならそれが当たり前。山歩きならくたびれてコテンキューとねら れもしようが、バイクのツーリングってのはスゴイ早さと距離はかせげるが、実際には全然からだ使わないから、風呂入って酒飲んでじべたで寝る、なんてこと がすぐできるわけがない。まして、昨日は暑かったしね。てなわけで、俺は4時、おっさんは5時に起きてしまった。
さて、いよいよ東京を目指して南下開始。相変わらずすさまじい酷暑らしいがすでに20日旅行してるんだからしょうがないねえ。キャンプはロクにしたことな い、というおっさんに幕営技術をちょっとは教えて、それから林道でも走ってとりあえず今日は東京の近くまでいって、翌日、一気に午前中に帰宅、と参ろう か。
なんの根拠もなしに「9月になったらいくらなんでも酷暑も終わるだろう」とおもっていたが見事に裏切られそうだ。天気予報によればまだまだこの暑さは続くそうな。こうなったらもういくら帰京を送らせていたも意味がないか。3日の2学期の授業は替わって貰えたが10日には戻らないと。えい、仕方がないもう少し南下しrてみるか・・・てまだまだあきらめてないのね、「秋風とともに帰京」のユメを。
8月31日 朝4時前、雨がテントのフライを叩く音で目が覚める。あちゃー雨だあ。別海以来の雨。ゆうべのあのすごい星空はなんだったの。と文句言ってもはじまらない。断続的に降る雨のなかカッパ着てから晴れ間をみて表に出てさっさと茶漬けを食って携帯ラジオの天気予報を聞く。ここはケータイのつながりが悪い。天気予報によるとなんだか青森と秋田が雨であとは全部猛暑、ということらしいなんのこっちゃ。雨か猛暑かどっちか選べって、いうことじゃないの。
サーフィンに出かけるという高橋氏とおとなりの朝食の名人の酒屋の奥さんにわかれをつげる。このライダーハウスの特徴は整体とこのお隣のおくさまの用意してくれる朝飯。350円かなんかでごはんと味噌汁がしっかり昭和の味なので爺はうれしいのだ。が、今回はフェリーが偉く朝早いので喰い損なった。残念である。おばちゃんに「来年はくいたい」とかいうて未練たらたら出発。年とるとどうも意地汚いなあ。あは。
朝テントをたたんでいると、「もう出発ですか」と20メートルとなりのライダーから声。「ここはいいところですね〜、もう一日いたいけど今日は函館にいくつもりです」と返す。聞けば九州からはるばる1月半ほど旅してる、という。テントとタープの使い方、配置が上手だからたぶん長旅ベテランだとにらんでいたがやっぱりね。慣れてくるとテントの張り方ですぐわかるんだな。バイクは真っ赤なレプリカタイプで、これだけの装備をもって長旅するのは相当な腕前。どうりでテント場づくりもうまいはず。
さてと、場合によってはこのままフェリーで新潟か茨城に戻るか、とおもっていたが東京からのメールがものすごい暑さに毎日ゴーヤだの糸瓜だのがどんどこなって焦熱地獄、みたいな話。暑さにヨワイ我が身としてはせめて9月に入ってすこしすずしくなったころ着きたいからもすこし旅に時間をかけよう。
小樽ではまる一日休養。といっても宿主は私よりはるかに古いバイク野郎で一旦下りたのだが、つい一ヶ月前に WR250 だかいうセローの兄貴分にあたるオフ車を購入したばかり。新車でぴかぴか、カッコイイが俺では足が届くかあやしい。いや、しかし奴も別に俺より足が長いとも思えないんだが、そのへんはキャリアでカバーするんだろう。セローの新車が50万円なのに、こいつは75万円もするんだ。俺のバイクなら3台も買えるよ。ちょっと加速がいいとかカッコイイでオラ、そんなに出すのヤだ(-_^)。
他に誰も宿泊者のいなかったキャンプ場で早朝5時に目が覚める。昨日炊いた飯の残りに永谷園のお茶づけ海苔かけてサラサラと朝飯すませちょっと濡れたままのテントをたたむ。管理人が来るのは8時とのことなので、利用料500円を受付台にメモつけて置いてさあ出発。さてどっちへいこうか。
3泊もしてしまった別海をやっと出発。今日は晴れだから稼がなきゃ。まず根室で南側からみた風蓮湖を反対側から行けるだけいってみよう、と出発。単純な地形の割に迷いかけたがナビのお陰でなんとか244から475の長い道道を走っていく。両側が海と湖沼という珍しい地形は楽しい。途中、漁業の小屋などが有る以外はなにもないし、ネズミとりなんぞあるはずもないからセローでも100k近くで飛ばす。
きょうで北海道1週間目か。このあたりをうろついて「休養日」にしよう。というわけで恩師の本「鳥の眼、みみずの目」を中標津の三友牧場をたずねて奥様 にことづけ、おみやげにチーズを送ってもらえるように手配。なんせ牧場にとって北海道の短い夏は戦闘状態だからお手間をとらせては申し訳ない、と滞在10 分で辞去。ご主人は講演かなんかで去年同様、ご不在であった。どうもご夫婦とも大変な人物らしい。
朝、キトウシキャンプ場から1キロほどの岬というかちいさなでっぱりぐらいの”半島”を散歩したら、なんだ、すぐ隣に漁村の集落があるじゃないの。全然”秘境”なんかじゃないんだ。まあ、どうでもいいけど枯れ草を熊と見間違えた原因は恐怖心だろうから、この集落を知っていたらんなこたあなかったろうな。テントをたたんで6時過ぎに出発。日中の天気が気になる。北海道に来てからこれまでは割合良かったが、そうそういつまでも幸運が続くとはここ2年の経験か ら思えないし。ま、とにかく根室のノシャップ岬をめざそう。納沙布岬だったかな。まぎらわしいね。北にもノサップ岬だかがあってどっちがどっちかようわからん。宗谷地方まで今回は行く気はない。