夜中どしゃぶり。炊事棟の屋根の下に貼ったテントの内側が稲光で真っ白に浮かび上がって寝られない。それでもまだツキがあった。午前2時頃から約2時間以上、屋根をたたきつけた土砂降りが4時過ぎにぴたりと止んだ。雨の間中、鳴くのをやめていたムシがまた元気にリンリンじーじーと合唱はじめたのでテントから這い出してみると薄明るいじゃないの。今日は雨カッパツーリングを覚悟したのにこれなら晴れそうだ。
10年に一度行くかいかないかの富山。オヤジの故郷。どうも母方の親戚との縁は深いんだが、オヤジが早く死んだせいもあってか父方の親戚とはほとんど行き来がない。唯一、といっていいぐらいなのが高岡のご本家。せっかく地元をぬけて能登半島にいくにあたっては俺にしてはめずらしく図々しくもやっかいになることにした。
平湯を8時頃出発。神岡に昔から変ななまえだなあ、とおもっていた「カミオカンデ」なるものが分かり易く説明した道の駅がある、という。平湯から30分ほどでいける、というからいってみようとおもったのが縁で「天の夕顔」なる文学作品にでっくわしたよ。
秋のツーリング日記。 秋だ、やっと秋だ。あの猛暑の記憶がトラウマになってかなかなかはっきり秋らしい気分にならないうちに、キンモクセイが香りはじめて、おわっちゃった。これじゃ冬が来てしまうで先週の週末、「能登に行こう」と発作的に決心・・・したわけではなく、週末にこの春うまれた孫の顔をみにでかけよう、というわけなのだ。しかし、俺も孫の顔を見に行く爺になったんだ・・・ま、とにかく出発じゃ。
ぼやっとしてたら10月じゃないの。9月中盤までの猛暑でぼーっとして、そのあとの一気の冷え込みでぷるぷるして我が脳味噌も身体もぷるんぷるんこちんこちんになって、しもた煙草値上がりしてしもとるやんけ・・・と、買い置きなど全然してないのである。今の煙草がなくなったら厳しいなあ。国家権力の横暴に抗議して禁煙するか、おとなしくヒツジのように税金取られるか・・・うーん。
どうやらこんどこそ秋が到着したのは間違いなさそうだな。この涼しさというか寒さはホンモノのようだ。長袖のジャージを着込む。ゆうべはどてらに毛布でまだ寒かったし。とはいえ、身体がまだ慣れてないから重いなあ。でもそうはいってられないから、本日は午前中、気合いをいれてゾーキング。
涼しい、じゃなくてこりゃ「寒い」だわ。なんてえ天気だろうねまったく。トシヨリは応えるぜい。「再起動」って張り切ったのがハードディスクならぬハード脳味噌のグリースが固まって動かないよ。エンジンかからず。今日は日本語教師の日だったんだが、いま、これを書いているのに、「授業はきのうだったかなあ」とかおもってパソコンのカレンダー見直したから、やっぱり急速フリーズで脳味噌が氷ってるんだわ。
前日との気温差が7度を超えると身体は「寒い」と感じるそうな。同じ温度でも気温差があると虫が飛べないらしく、今日は蚊がいない。でも雨で庭仕事はできないな。でも暑いのより何倍もマシだあ。さあて、秋に向けて俺も再起動だ。
昨日は寒く、きょうはちょっと暑い。うちつづいた猛暑で弱ってるところだから、この程度の揺さぶりでも老骨には応える。
ヘチマが逆襲してきた。今朝になってカミサンがヘチマを水洗いしていた別棟の洗面所に行ってみると水があふれて浴室大洪水。「大変」とカミサンが叫んだのは10時頃。きのう午後、煮たあとずっと洗面所で沐浴させていたヘチマの群れを、カミサンは懸念していたが、我が輩は江戸時代以来の「ヘチマは水に漬ける」という伝統がココロのどこかにあったから。暢気に「一晩ぐらいええか」とそのまま水浴びてさせておいた。
今日はありがたくも涼しい日。天気予報が当たったね。もう誰も1週間前に「10月6日まで猛暑が続く」なんて予報は覚えてないだろう。良い知らせがくればそれまでの悪い話はみな忘却の川に投げ込んで思い出さないのが我が国の美風である。
うーむ、もう何回目の宣言かな。政治家の公約のようなもんで自分でもあまり信じる気にはならんが、しかしそうも言ってられない。なんせ北海道3週間ツーリングの結果、2kg近くも太ってなんと72,6kgもあるよ。去年からいつの間にか5kg増えた。こりゃツーリングに持っていって使わなかった工具類の重さに等しい。いつの間にかあんなに思いモノを腹に巻き付けていたわい。北海道は気持ちが良いし、本州は暑いし、毎晩ビールのんでたからなあ。身体を動かす方はテント立てるのと朝撤収するぐらいであとはバイクの上にまたがって るだけ、ではカロリーは溜まる一方だ。バイクやキャンプはスポーツではあるが、それだけでは「運動」にはならない、という事実を証明した3週間の旅であっ た。(うそつけ、とっくに知ってたくせに(^^;))。
ふう、やっとツーリング日記を書き終えた。天気予報がやっと明日から涼しくなる、といってる今日はもう12日。秋の涼風とともに帰京、という本来の計算より2週間遅い秋、だな。ま、3週間バイクで遊んでも今年の夏のスゴサに及ばなかった、ということだ。さてわすれないうちに今年の反省。