2018年07月29日 22時32分 | カテゴリー: ダイエット

失われたシリを求めて(2)

今月4日に、ジムでよその爺さん達のシリを眺めて、突然、自分のシリもすっかり肉がなくなっていることに気がついて、1ヶ月、シリを取り返すべく頑張ってきた。

 …というのは半分嘘で、あまりに暑いからサイクリングとかできずに、ジムしかいくところがなかったので、結果、真面目にトレーニングする日々が、俄然増えたのである。

 おかげで体調はえらく良い。腹が減って、野菜もりもり蕎麦やソーメンにかけてくっちょるからね。普段より余計に食うとるですな。

 なんせ、ヨガの授業をふたコマ、その間の一時間をジムトレ、帰りに暑いからプールでひと泳ぎとか、まあ、昔の自分なら考えにくいほど、トレーニングじいさん化しちょる。

 ただ、ジムのマシンてなあ、どうもシリを取り戻すには向いておらぬような気がする。どっちかというと、上半身や腹筋を割るためのものじゃないかという疑いを持つ。マシンなんぞ10種類以上あるんだが、トレッドミルをのぞくと、みな筋肉モリモリ系。

 唯一、椅子に座って、両足でお守りのついた床を押すと、椅子が動く仕掛けのがあるが、これもふくらはぎから、大腿四頭筋を鍛えてしまって、大臀筋とかはちょっとだけのような気がする。

 まあ、別にいいんだけど、わがトレーニングのテーマはシリを取り戻すことなのである。

 そこで、Amazonをググって見たら、「おしりを鍛えると一生歩ける」(池田書店、松尾タカシ著)というのが、1円で売ってたから買って見た。

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 なるほど、お尻のトレーニングの専門家と言うだけあって、疑問解消。やはり自分が感じていたとおりであった。曰く、筋肉には「推進筋」と「抗重力筋」があって、トレーニングマシンで鍛えられるのは、圧倒的に「推進」の方だという。つまり素早く、力強く動く筋肉のこと。で、老人がちゃんと立ったり、つまずかないようにバランスをとる役目をする「抗重力」の方は鍛えられない、とある。

 そればかりか、なんとなく疑問に思っていた、「水泳爺さんのシリはなぜペッタンこ?」、「スーパーウォーカーたちはなぜ山には登りたがらない?」といった疑問にも、「実は水泳もウォーキングもお尻の筋肉は鍛えられない」とあるのだった。なるほどねえ…。要するにどちらも「推進」系運動なのであるが、「推進」は、「体の重みを支えられない」のである。というか役割が違うのね。

 では、どうしたら「抗重力筋」を鍛えられるのか?と読むと、これがなんと「自分の体重だけ」を使って、毎日、約30秒づつ7種類の体操をするだけで良い、という。寝転がってお尻を上げたり、四つ這いで片手片足を伸ばすとか、てんで簡単な運動ばかり。

動かないから大して疲れもしないが、それでも一通りやると、体が結構ポカポカしてくる。

 これ、なんとなくピンとくる。昔、野口三千三先生も、「筋肉は運動器ではなく、操縦器だ。力を出すのではなく、力をコントロールする役割」とおっしゃっていたが、この感覚器の役割を果たすのが「抗重力筋」だと、この本にもかいてある。みかけはやすっぽいが、あなどれない本なのである。


 ふむふむ。と言うわけで、この人の言うように、効果の出るまで半年、毎日、寝る前にこの簡単な、お尻体操(「7つのベビーステップ」と呼んでいる)をやってみよう。

 それにさきだっての4つのテストがあって、これも面白かった。レベル4の左足がちょっとヨロっときたけど、なんとかクリア。「このままで行けばあなたは死ぬまで歩け、寝たきりにはならないでしょう」とは嬉しい話。つまりは、そのためにやっとるのであるからね。


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 理想は、年末に写真の女性のヨガポーズを30秒、できれば60秒間決めることである。このポーズが難なくできるなら、もうまちがいなくシリは復活しておろうもんね。できるかな?わくわく。

 もっとも、注意事項はひとつだけあって、「最初の1ヶ月はやりすぎないこと」とある。継続が大事であって、頑張るとダメなんだと。張り切るとだめらしいw。

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執筆者: Jun