2017年02月13日 21時11分 | カテゴリー: 登坂力アップへ

高水3山で「禁煙、ダイエット、ハイク」、ジジ道修行

 12月から、高尾周辺ばかり歩いていたので、気分転換にもなるかと青梅方面へ。青梅から軍畑までのハイキングコースでもよかったんだが、天気がバカにいいので、いっそこれなら遠くがみえそうな高水3山を頑張ってみるかと、軍畑駅からスタートしたのが9時。地図忘れたので電車の中で500円でスマホ用をダウンロード、便利な世の中じゃ。

今日の最大のテーマは「禁煙」。なんかくちのなかに小さなできものができたで、今週、木曜日に多摩医療センターで手術するんだが、その担当の若い医者が「これをきっかけに禁煙しましょう」と押し付けがましいのよ。でも、まあ、確かに、肺のパワーがゼイゼイいうて、呼吸が浅くなるって、なんちゅうか空気漏れのシリンダーみたいな感じが最近ちょっとするんだねえ。もう山を登る筋力は増加するのは無理そうだから、なるべくなら効率をめざさないとねえ…。ここらが喫煙は年貢の納めどきかなあ、と考え、きょうはタバコを持たないで登山。汗といっしょにニコチンを流し出して、しばらく禁煙やってみるべ。なに、わしゃなん度もやったことがある。禁煙のベテランw
20170213-img_2083.jpg 道路沿いをおおよそ30分、スマホ地図のGPSマーク見ながらルートを確かめたしかめ、ゆっくり上がって行く。これは年寄りにはウォーミングアップになってうれしいね。その後もまだ30分ぐらいはゆるいコース続き。結構、坂上ほうまで人が住んでいて、スバルサンバーに追い抜かれてしもた。それをさらにしばらくいったら、ようやく「高水山登山道入口」とあって、お寺のそばに電話ボックス型の「トイレもあるよ〜」と親切な表示。これならこのコース、なんの心配もいらなそうだ。

 で、駅からあるいて30分ちょい、ようやくふつーに高度を上げて行く山道に、よっこら、えっこら登って行く。100歩行って、10呼吸休むみたいな感じ。これを休まないで上がれるとだいぶ早くなるんだろうがまだ無理。200歩歩くのを続けるとバテちまって20呼吸以上回復にかかるようではおぼつかない。

 と、下から人声がして間も無く、はつらつとした中年夫婦にあっさり抜かれてしもた。まあ、ええけんどね。こっちはダブルストックで、よろよろ、ハアハア、ぜいぜいですからな。彼らはそんなものもたんで楽しげに話しながら上がって行く。はて、ほんとに夫婦かねえ…50歳ぐらいのべっぴんさんの女性だったが、旦那とだったら、あんなに明るい声で楽しそうにあの年で話すことあるのかなあ…とか考えちゃうような楽しげな様子…って、余計なことだ…どうもタバコがないとイライラして余計なことを考えるようだw。 

 まもなく雪にうっすら覆われた道になって、しばらくいくと常福院という立派な神社があって、日本刀を模した巨大な木刀が3本も祀られ、その脇にある結構な旅館みたいな建物は、こんな山の中で痛まないかなあ、と心配になるぐらいだよ。皇太子ご夫妻のおいでになった碑文もあったし、なにより素晴らしいトイレがあったではないか。これで無人なんだなあ…、だれも悪いことしにこんなところまで登ってきやせん、とはいうものの。いまの悪い奴らは汗かくなんてしんどいことなんぞやらんで、キーボードでも叩いておるのだろうな。
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この上に高水山がある。ここもきちんと整備されていて、椅子もあって眺望もよろしい。人もいないのが更にいいね。弁当を…と思ったが、きょうはなにも持ってこないで歩く、のが目的であった。こんなところでモノを食うたりするから太っちまうのだ。

 ここから更に、基本的には平らな尾根道。雪をうっすらかぶった道だが、ストックもあるし、べつに滑りはしない。だいたい小一時間あるくと岩茸石山という793mの三山では最高峰に着く。ここはすごく見晴らしがいい。多少木々があるが、360度の見晴らしではあの陣場山にも引けを取らない。はるか彼方にはうっすら筑波山が仙人の住む島の様にかすんで空中に浮かび、北には雪をいただいた日光の2000m級の秀峰が格が違うよといわんばかりに白銀の頭のさきっちょだけ輝かせている。それだけでもヒマラヤみたいで素晴らしいね。さらに西に目をやると関東平野から山梨県にちかい雲取山までぐるりと見渡せる。
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ここまで到着が10時50分、つまり1時間50分、110分間かかって登ったことになる。案内書だと標準タイムは1時間30分だねえ。90分。わしの方が22%多いな。2〜3割多くかかっている。でも、これはまだマシなほう。約500mの登りにしてはこの登りはそんなにきつくもなかったから、まあいいトレーニングだと思って、坂道をステッパーにみたてて登って登れたから。そもそも、山登りのためにジムでステッパーを踏む、という考えが間違えなのだよ、ジムのステッパーを踏んでも腰がやられたりしないように、山で歩いて鍛えるのが、正しい老人トレーニング道なのだ…とさとったのである。

 ここからは御岳駅の方に引き返す長い下り道。べつに難しいところはないがずっと下り道だから、足のバネのない年寄りはちとしんどい。本当に膝にも足首にもバネが無いねえ。だから、ダブルストックで重力にさからわないよう、逆らわないよう、バランスだけを頼りに慎重に降りるしか方法がないが、そのバランス感覚も微妙に昔と違ってきている。

 ちょっと長めの道を休み休み、テルモスのコーヒー飲みながら、とにかく降りきって御岳駅へ。電車がくるまでまだ30分もあるから、セブンで缶ビールのロング缶一本と肉まんで昼飯兼用の乾杯。うまい!

そう、今日は昼飯を持たずにナツメばかりくって全コース歩いたんだっけ。以外に効果あったよ、ナツメ。一袋3粒で7〜9袋ぐらいくっちゃった。 夕方までべつに、タバコを吸いたいとも思わなんだが、ダイエットもしとるから、食べる方も控えないといけないので、両方抑えると、やることがないのよねw。これはおもたより困った。酒を飲んだら太っちまうし、そんなにもう年で飲めないし…。う〜ん、あすからなんか方法考えないとなあ。でもジムでトレーニングに精出すとまた腰が壊れるし…年寄りとはなるほど、なるのにもヨロズにおいて難しいもんだわ。

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執筆者: Jun