2016年12月10日 16時47分 | カテゴリー: 登坂力アップへ

草戸峠トレーニング

先週金曜日の陣場ー高尾縦走でヘロヘロになったのが忌々しいので、なんとかアンヨの登坂力を強化せんと、いろいろ調べたが、やっぱり「山登りの筋力強化は山登りしかない」という。でも、うちの近所に山なんぞないし公園の階段だって15段ぐらいしかない。

 で、丁度、冬になるので、登りやすい高尾山ぐらい毎週登ったら、冬の間に少しはマシになるのではないかと、朝8時に高尾へ向かう。高尾山はフツー、京王の高雄口から登るのだが、JRの終点の高尾からぶらぶら歩けば、ウォーミングアップにもなるし、と今日は、高尾で降りて歩き出す。
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 と、てっきり南だと思ってたら、高雄山口ってのは西なのね。南へ向かったために、へんな谷間に迷い込んで行き止まり。巨大な露天掘りの炭鉱をおもわせる階段状の巨大墓地があった。そら、遠藤氏のPPKイズムに最近影響されてはいるんだが、いくらなんでも、歩き出してまだ数ヶ月で墓場直行は早いがな。

 どうも谷間ひとつ間違えたらしい。で、スマホ地図を見るとこのあたりも宅地開発が進んで尾根の途中まで住宅地で、それをひょいと抜けると高尾山口の谷間に行けるようだ。この程度の道無き道は得意とするところ。高尾駅まで戻るのはアホらしいから、縦断しよう。

 神戸の友人の高級住宅と同じような坂の上にある住宅団地を登り始めるが、結構、エライね。やっと突き当たりの奥さんが、山からどかっとおちてくる落ち葉を箒で掃いてるその先の尾根に着いたら、なんとハイキング道になっていて、道標が「草戸峠」とか書いてある。聞いたことないけど、土曜日の高尾山なんざ観光客いっぱいだし、挨拶するのもしんどいから、こっちでハイキングしたほうがよろしい、と方針変更。

 誰もおらんから、まず立ち小便でもして、とおもったらとたんに反対側の下からトレランの青年が駆け上ってきたので、あわててしまう。ここは地元のトレイルランナーの隠れトレーニングコースらしい。高尾山は週末は人が多すぎてトレーニングしにくいから、通はこっちにくるんだそうだ。

 しょんべんをがまんして、草戸峠をめざす。わずか200m~300mぐらいなんだけど、結構、アップダウンがあって、ヘエヘエハアハア息がきれる。トレラン青年はさっさと先に行ってしまったから、躊躇なく、ポールをとりだし4足モード。これだとまあ、だいぶ楽だ。
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 広葉樹が結構多いのと、西側の杉が切られたばかりで、東京方面がきれいにみえる。むしろ高尾山の6号道なんかよりいいんじゃないかな。道は「鎌倉アルプス」にそっくりだな。アップダウンは結構小刻みで、なるほどランナーのトレーニングには最高…かも。でも、じいさんにはしんどい。10時に出発して、正午に草戸山に。山頂にある「松見平休憩所」をそのまま真っ直ぐ行くと、三つ沢峠から大垂水峠、そこから小仏峠、と結構なコースなんだが、もう12時になっちまってるし、2時過ぎるとうすら寒くなるような季節で、今日は「登山」やなくて「トレーニング」だから、とそのまま東側の町田市青少年センター側へ降りる。
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 この途中に、「巨石群」を発見したりするんだが、でたところが町田街道とかいうて、そこになんと「法政大学」がある。となりが「拓殖大学」。それはええけど、ここから、4kmぐらいある高尾駅まで、道の両側に喫茶店一軒すらなし。あるのは墓石屋と犬猫のお墓の広告と、中古自動車解体業ぐらい。コンビニ一軒ないし、自動販売機もないんだねえ。これはたまげた。

 「大学」というより、「学生強制収用所」みたいな…。まあ、そのほうが学生が勉強するのかなあ…勉強する以外にやることがまったくなさそうだもんねえ。なんとも気の毒な…気がするのは、自分が学生時代、勉強など全くと言ってええほどせなんだからかしらん。

 トレーニング効果はしらんけど、こないだこっぴどくやられたからあれに比べるとティッシュ一枚ぶんぐらい楽であった。あと100枚分ぐらい薄皮を剥ぐようにトレーニングを積んだら、少しは山道もマシになるかもしれん。

 ランナー以外にも松見山展望台の手前で追い越された同年輩の御仁は杖もなしでわしの三倍ぐらいのスビードで上がっていったっけ。まるで、加藤文太郎か田中陽希か、てな感じ。きっと若い時からずっと山を歩いて年寄りになった人だんべ。比べちゃダメよ、と自分に言い聞かせた(^^;)。

 

執筆者: Jun