2010年09月02日 12時47分 | カテゴリー: ツーリング2010

9月2日〜3日(木)  福島・山形・宮城の県境はなかなか楽しいよ

一日休養、というか暑くて外になどでられるものではない。この日の福島は35度を記録したとか。ということはバイクの温度計なら40度を軽く超す。もう一 日クーラーをかけた部屋にじっとこもって、せめてその部屋だけをゾウキンがけしたり壁に掃除機をあててゴミをとったり、近くのコンビニで買ってきた週刊朝 日を読む程度しかできない。毎日バイクにのって200kmも走っていたのがウソみたい。一日の歩行距離1キロぐらいだ。

夕方、東京都心で半ズボンにサンダルでセローにのって、悶死しそうになったなんていってるバイク野郎が電話してきたから、「おい、こっちの林道はすずしくていいぞお、よかったらおいで」と冗談を言ったところ、なんだかその気になったみたいで、「行く行く」などという。おやおや、まいいけどね。明日はちょいと用事もあるからもう一日、ここにいることだし。

そやつは本当に短パンにサンダルでセローにのって翌日夕方やってきたもんだ。うーん、おっさんそのものだなあ。バイク乗りはいっぱいいるが、こんな恰好で東北道を走る奴なんぞいないよなあ。3時頃でて7時半ごろ着いたから結構早いし、相当飛ばしてきたんだろうな。ま、もともとのバイク乗りだから120kmぐらいは平気でだすからな。「みんなへんな顔してみていた」って当たり前だろ。 あすは土曜日、近くの林道でも案内しよう。

9月4日

午前中に用事をすませ、せっかく東京から来たのだから福島界隈の林道に案内しようとおもったが、スピード派ライダーって、本当に林道平気なのかな。セローは林道バイクだからふつーなら林道だろうが砂利道だって走れるけど、ロードの大型なんかに慣れきった人だとあぶねーかもしれない。ええとししたオッサンだが一応、ミニ会社の経営者らしいから転けたらまずい。 というわけでまずは安全な山道を軽く走ってみようと、山形県境の鳩嶺峠というのを目指す。

近年できたダム湖の奥の道をぬけていけば自然にでるし、まあ、対向車もあまりおらない。景色もいい所。がダムまで行くと、この先工事中で通行止めなんて書いてある。 書いてあるけど、こういうのはあまりあてにならない。案外バイクだと車とちがって通れる事が多いのだ。で、そのままどんどん走っていくととうとう峠のすぐ手前で確かに道路工事中で、係員に迂回してくれといわれた。なに山道どっち通ってもおなじこだから、そのまま右の峠を越えて羽州街道を宮城の七ヶ宿町にでて山形の高畠町へ。高畠の道の駅で意外にもおいしいソバをくって、今度はぶどう松茸ラインを米沢方面へ。

奥羽本線峠駅もう5時をすぎてすこし遅かったが、そのまま旧米沢街道を通って、山形本線の峠駅に案内する。さすがに巨大な囲いに覆われた小さな駅は都会人にははじめてで「すげーな、ここ」と感動したくせに、「トイレが水洗でないからやめた」などとデリケートなことをいう。いくつになってもおっさんシティボーイなんだねえ。アホラシ。

 

田舎に感動してるから、そんならついでにここから10km山の上の姥湯温泉まで行こう。 姥湯迄の道はこれはちょっとしたもんである。一応舗装道路なんだが、セローといえどもローギアでないとあがらない急坂なんだな。そのうえヘアピンカーブもいたるところにあって俺のような下手くそはうっかりスピードをおとそうものならカーブをまがったとたんのとんでもない急角度で止まってしまい、そのままズルズルおっこちかねないのだ。

急なヘアピンの直後の急坂ってどうやってのぼるのかなあ。対向車なんか来たらわしゃお手上げだぜい。 ま、しかし不良高校生のころからバイクに乗ってたオッサンはさすがに俺よりはうまいから平気でついてくるね。この分なら本当の林道でもなんとかなるか。 姥湯温泉はするどく切り立った崖にへばりつくようにたっている学校の校舎みたいな建物で、まあ、表現したら「地獄谷」に「山賊の砦」みたいな感じなんだな。

「おー、すげー、ここいいなあ、今晩泊まっていこうよ」とちょっとフツーじゃない趣味のおっさんは大喜び。が、あいにく昨コンの秘湯ブームと週末1000円高速で満員だっ姥湯た。 下りるしかないがもうまっ暗。オフ車のライトは暗いし、道は急だしけっこうハラハラの下りであったがなんとか無事に13号線へでて帰宅。おっさんは「あの坂はすごかったなあ。BMだったら上れないよ」と大いに喜んでいる。

どうやら東京から抜け出してきた甲斐があったようでよかったよかった。 ただ、この世の中舐めきったようなおっさんずっと今日も一日サンダルばきでバイク乗ってただよな。あきれたもんだ。明日は本当に林道はしるからしっかり靴はいてもらわんといかんわ。 猛暑はつづくが、山道とか走りっぱなしだったから、結構涼しかった。ホッ。

執筆者: Jun