2015年01月23日 23時40分 | カテゴリー: 総合

★多摩霊園の碑の正体をさぐるw★

二日続いた雨で空気中の チリがすっかり洗い流されたかのように透き通った晴れ。これはお散歩にでかけねば。はて、どこいくべい。北のなんとか科学館に行きたいが、3日前に紛失しちまったスマホ三脚を買い直したい。あれは真南になるんだよね。えい、じゃあ、本日は南の多摩霊園にすべい、と自転車で出発。

多摩霊園は我が補給基地みたいなもんだからそのまま回ったんでは「ミッション」と呼ぶのも恥ずかしいぐらいの「地元」であるから、今日はひとつこれまで気になっていたポータルになっている銅像や記念日の類いの人物を全部、どんな人だったのかを調べてみよう、と暇ジジらしいプランをたてる。これが存外、大変でハックするだけなら1時間もかからないのが3時間以上かかってしもた。しかし、ただ点数かせぐだけでランクを上げたいとかはもう興味あまりないからね、いいチャンスであったよ。

 「多摩霊園」はwikiによると「面積は都立霊園で最大の128万平方メートル『40万坪』『東京ドーム27個分』。
関東大震災直前の1923年(大正12年)、東京市により、北多摩郡多磨村に開園」そうである。そこに墓のある有名人はもうきら星のごときものであるが、そのなかでもポータルになるほどの巨大な碑になってるなんて人は超弩級の有名人…のはずななんだが、実はそうでもない。いや、碑がたったころはきっとそうだったんだろうけれども、100年近い歴史のなかで価値基準も移り変わり、昔は偉かったであろう人もただの人になったり、ただ以下の人になったりで、どうもあまり今も尊敬されつづけてる、なんてケースは逆に稀なんでありますな。このあたりいささか興味ぶかいものがございますわい。

ミッションの順番にでてきた人物の正体をメモっていくと

 ★丸山敏雄 敗戦後「倫理研究所」を作った書家、らしい?
 ★鶴皐岩田要輔・書家 日本書道学校を創立
 ★直木三十五 小説家
 ★藤山雷太 実業家 大日本精糖
 ★服部金太郎 服部時計店・精工舎の創始者
 ★神野信一 労働運動家 
 ★岩谷莫哀 歌人
 ★鳥居龍雄 パリで若死した人類学者 龍蔵の子
 ★鳥居龍蔵 満州、シベリア、内蒙古、樺太などを調査した学者
 ★池田宏  都市計画 東京市助役、京都、神奈川県知事
 ★山本粂太郎 三井、南満州鉄道総裁 貴族院議員
 ★馬場 鍈一 政治家 大蔵官僚
 ★山室軍平 救世軍創始者
 ★小橋一太 文部大臣 東京市長
 ★根津嘉一 政治家、実業家。 東武鉄道や南海鉄道、「鉄道王」
 ★水俣曲水 書道家 教育書道

 といった具合。このうち、フツーの人が知っているといえば直木三十五ぐらいじゃないかなあ。それも直木賞が有名だからであって、彼の小説を読んだ、なんて人はあまりおらんのじゃないかしら?
実業家やその他は当時としては大変な有名人だったんだろうが、いまとなってはwikiに頼らないとほとんどの人が知らないんではないかな。わしが名前だけきいとったのもたまたま親父が本をもっていた鳥居龍蔵と、救世軍の山室軍平ぐらいかなあ。物知りとはとても言えんわ。山室軍平の碑の文がまあマシかなあ、それでもこんなもん。
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しかし、この墓地に埋まっとる有名人となるとですなあ、wikiをみて「あ」の行だけでも

浅沼稲次郎 (政治家)
東龍太郎 (医学者・官僚・東京都知事)
阿南惟幾 (陸軍大将)
阿部眞之助 (評論家)
アブデュルレシト・イブラヒム(タタール人ウラマー・ジャーナリスト)
天野為之 (経済学者・政治家)
鮎川義介 (実業家・政治家)
有島武郎 (小説家)
有田八郎 (外交官・政治家)
李垠 (李王家供養塔)
石井照久 (法学者)
石井筆子 (教育者・社会事業家)
石井亮一 (教育者・社会事業家)
石坂泰三 (財界人・第2代経済団体連合会会長)
石原吉郎 (詩人)11区 1種 16側 17番
石渡荘太郎 (政治家)
一戸兵衛 (陸軍軍人)
井上成美 (海軍大将)
井下清 (造園家)
入江たか子 (女優)
上田貞次郎 (経済学者)
上原謙 (俳優)
植村正久 (宗教家)
宇垣一成 (陸軍大将)
内田康哉 (外交官・政治家)
内田魯庵 (小説家)
内村鑑三 (宗教家)
梅原龍三郎 (洋画家)
江戸川乱歩 (小説家)
海老名弾正 (宗教家)
大内兵衛 (経済学者)
大岡昇平 (小説家)
大賀一郎 (植物学者)
大久保一翁 (政治家・東京府知事)
大辻司郎 (漫談家)[4]
大平正芳 (政治家・第68・69代内閣総理大臣)
小笠原長幹 (貴族院伯爵議員)
岡田啓介 (海軍大将・第31代内閣総理大臣)
岡田嘉子 (女優)
岡本一平 (漫画家) 
岡本かの子 (小説家) 
岡本太郎 (画家)
尾上柴舟 (詩人)

 こんなにおるのでありまする。これなら半分ぐらいは知っておるわけで。ということはあまり碑なんぞ立てない方が、100年後に笑われないためにはいいんでないかしら?いや、まあ、碑がたっておるからイングレス様がご来臨になって、暇なジジがこうやって調べて暇つぶしをする、というお役には立つわけだが…。あまり碑を見て尊敬の念を新たにしたりせんよ。むしろ顔見て「ああ、こいつは悪い奴だったにちがいない」とかいわれちまうw。
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執筆者: Jun