2014年02月26日 12時33分 | カテゴリー: 総合

ネズ公合戦ーフクロのネズミー

ついに婆さんが執念のネズミ退治成功は速報しましたが、その後が大変だった。ネズミのカサコソいう音に夕方気がついた婆さんは、ひとつひとつ台所のゾウモツを片付けて行くんだが、高い所に肩の痛みで腕があがらないトシだから、爺も駆り出されて。 ま、あるわあるわ、使わない鍋だのザルだの、台所用品のストックだの。どんどんおろして、さいごのほうの古いお盆をつめこんだビニール袋を下ろしたとたん、婆さんが「いた!」と。お盆のまんなかで糞をいっぱいまきちらしながら巣を作っていたネズ公を発見。

わしも見たがつぎの瞬間、ネズ公は冷蔵庫の下に逃げ込んだ。で、あの巨大な冷蔵庫をずらさないといかんよになって、反対側の狭い玄関側の扉を開けて押そうとしたら、すごい臭気。昔、北海道でリスを飼って3日で音を上げたが、あのションベン臭いニオイは鼻の利かないあたしでもわかる。 こりゃたまらんから、いっそ玄関の戸をあけてネズ公にでていってもらおうとしたんだが、冷蔵庫を押した途端に今度はいつのまにか冷蔵庫の上にかけあがって反対側の鍋だのおいてある棚の上にヒョイととびうつり、さらにかけ下ってゴミ箱の後ろに駆け込んだとおもうとすがたがみえなくなっちまった。

箒でおいだそうとしたがどこにおるかわからん。なんだか50年前のサザエさんの漫画みたいになってきた。しょうがないから、うちのネコ二匹を台所に放ったらどうかなあ、とおもってネコどもに仕事させようとしたら、いち早く雰囲気を察知したネコ共が居間から逃げ出してしもたがな。ほんま労働をいやがる役立たずどもが。

その間もしめ切った台所で婆さんが「あ、いた!」「消えた!」とかやっとる。やっとこさネコをつかまえて次々に台所に放り込むがまったく役立たずで、却ってテーブルの後ろにさっさと逃げ出してうごかないクロネコ。ツンボの白猫は「ここやだ〜、でたいよ〜」とにゃあにゃあなくだけ。ネズミはネコなど全然平気でかくれんぼしとる。

ついにフクロのネズミになったで、カミサンは前々日夜買って来た「ねずみホイホイ」を鍋を取り去った棚に置いた。こんなにドタバタしてるときにそんなところに置いたってはいるわけがない、とおもったんだが、なんとその棚の上を往復して逃げ回っていたネズ公なにをおもったか、自分からその中へ飛び込んでいってたちまちベトベトの粘着剤に足をとられて動けなくなったところを目出たくご用になりました。

さて、つかまえたはいいが、昔なら家の近くにかならず小さなどぶ川なんかあって、そこでネズ公は昇天させられる決まりになっていたが、いまやそんなの都会に流れてないわいな。ここから一番近い川、ったら五日市街道沿いの玉川上水で1kmあるし、フェンスがたっていて入れない。第一、そんなところにネズミの死体捨てるわけにいかんぞな(^^;)。

しかたなくネバネバにくっついたゴキブリホイホイの大型みたいなのをビニール袋にいれて、そのうえを布袋でおおって、ガムテープでぐるぐる巻きにして、アルミバケツにほうりこんで次の生ゴミ回収の日に捨てる事にした。

でも火曜日だからつぎは金曜日。はたしてその間にネズ公脱出せんだろうかねえ?食い破って?なんともわからんなあ…。どうなるんだろ、金曜日の朝はまた悲鳴がきこえなきゃええがねえ…。

まったく役にたたなかった巨大ネコたちなんだが、あくまでネコの味方の婆さんは、「いやネズミが床におりて逃げようとしたら、机のうらがわのクロネコ(7kgちかくてダイエット食w)の身体が邪魔で駆け上がって棚の上を走り回ってホイホイの中にはいったから、役に立ったのよ」といいはります。まあ、逆らってもしょうがないから、ハイハイときいておいたが、うーん、そいうの「役にたった」というのかなあ…。ご先祖にはずかしいとおもわないのか?といいたいが、まいまどきの人間だって、ご先祖にハズカシイ奴はいっぱいおるからま、ええかい。

執筆者: Jun