2014年02月22日 20時19分 | カテゴリー: 総合

今日はネコの日だというんじゃが…

今日はネコの日だとか。だが我が家それどころじゃないのだな。朝起きたらもう婆さんがはやばやと台所の大掃除している。実は昨日の夜、またしてもネズミが出たそうな。一月程前に、戸棚の中がヘンに散らかっているので片付けていたら、中のモノを最後に取り出した直後に、ちいさな灰色のネズミがとびだして俺の腕をジャンプ台にしてピョンと台所の隅っこに逃げ込んだのであった。


当時、カミサンは海外におったので、仰天したのはわし1人であったがいや驚いたのは、その片付けはチンタラと1時間も前から少しずつやっていたのだが、ひとつひとつ缶詰や紙の空き箱を古い引き戸式の戸棚からとりだしてる間中、コトリとも音がしなかった。そしていよいよ最後の箱をとりだした瞬間、冬季五輪のスキーやスノボのスタート台から飛び出す選手のように元気よくとびだして3秒後にはもう狭い台所のどこにも姿はなかった。

で、てっきりあれ以来、逃げ出したのだろうとタカをくくっておったら、どっこいしっかりと捲土重来で、婆さんの調べではいたるところにネズミの糞があったとか。蕎麦も香辛料の引き出しも、野菜籠の裏も、と。


問題は、うちにはしっかりネコが二匹いるのである。それも台所から1mも離れてない茶の間のストーブの前をねぐらにしておる。なのにネズミが跳梁跋扈しておる。これは一体どういうことであるか、と当時さんざん、ネコ共を責めたのだが一向に反省の色も無い。
そして昨日の夜、カミサンがまだ夜の浅い時間に窓際を駆け抜ける黒いネズミをみかけたのだ、という。うーん、完全にうちのネコどもはなめられとる。というか「ネズミ?なんですそれ?きいたこともない」というような顔をしておるわい。


まあ、これまでずっといたネコ達とちがって、この二匹は獣医さんから貰って来た、それもだいぶトウがたっておった子猫だったからかもしれんが、これまで十数年、先代のネコ達がきずいた「うちにはネズミは一ひきもいられない」という栄えある伝統は、あっさりこの二匹によって終止符をうたれたのだった。


うーむ、こりゃなんだ、いまうちにいるのはネコの様な格好をした生きたヌイグルミかなんかなんだな。エサ代だけかかるがなんの労働にも寄与しない、完全ペットに進化してしもたんだろう。甘いばあさんが朝昼晩とエサをほしいだけ与えたりしておるからな。
鄧小平は「黒いネコでも白い猫でもネズミをとるのはいいネコだ」というたそうだが、うちのはまるでその反対。白い猫も黒いネコもネズミにばかにされてしもとる。とんだトムとジェリーの我が家版ではあった。


対策?しょうがないからスーパーからプラ箱かってきて食料品はみなそのなかに入れることにしたがねえ…。ネットでネズミ対策をググったら「ネコを飼う」という項目があったが、いや、いまどきネコ飼ってもだめではないかいの。飽食のネコはねずみなんぞにみむきもせぬ。さて、飽食の人類は…なににみむきもせんのやら…。ま、しかし、正直言うと、冬季五輪で夜中に酒飲みながらつまみなどくっておって腹でてきちゃったなあ、と自覚しとるからわしゃ、なんだかネコだけ責めるきにもならんのだがね。

執筆者: Jun