5日に婆さんと一緒に、金井克子×前田美波里×中尾ミエの「カーテンコールをもう一度!」を見に六本木へ。 今の芸能人は全く知らなくて、「鶴瓶の家族に乾杯」出場の、鶴瓶の相方で分かったのはレスリングの吉田沙保里だけ、という爺さんにしては稀有のことです。でも、62年、「可愛いベイビー」でデビューした中尾、73年の「他人の関係」の金井、66年の資生堂ポスターキャンペーンガールで有名になった前田、この三人なら知っとるから。一番若い前田嬢が自分と同年で、あとは2、3歳お年上。三人あわせて210歳を超えるとか。なんせ「レビュー」ですからな。言葉からして、もう死語に近いw。

 三人の婆さんの懐メロショーを見に行くつもりだったが、「三人のプロフェッショナルのお仕事ぶり」を見せてもらった。ありゃ、わしらのジムに来る婆さん連とは別の生物だw。イントロでは、三人が「孫の写真見る?」「まだガラケーなの?」「後期高齢者とか、いやね〜」「死んだ親父が必死で盗んだ前田さんのポスターを棺桶に入れた」、などとやってるんだが、中盤後半からは、もう大昔と何も変わらんど迫力で歌い踊り早変わりに、ミエ氏は大掛かりな手品までやってみせた。

 考えてみれば、どの方も60年以上、修行してきておられるわけで、つまりは、剣術の達人だの、芸術の名人の技とおんなじで、「芸能人」だからチャラチャラしてるわけでは全然ない。確かにそのつもりでよくみると、上腕の内側の筋肉が張ってないとかあっても、踊ろうが歌おうが、金井、前田両氏のボディバランス、飛んだり跳ねたりしても、体幹は全く揺らがない。風呂場パンツ履くにもヨロけるから、このすごさがようわかる。昔ならボインボインのスラリとした肢体に見とれとったのだが、今やこっちの感動ポイントも違っておるですな。レビュー全盛時代の曲のオンパレードで、オーケストラもなんだか爺さんばっかりで、なんだか楽しそうに演奏しとったねえ。

 中尾ミエ氏のプロデュースとか。この人が10歳代前半でデビューしたとき、遠藤周作だか誰だったか忘れたが、「もう10数歳で出演前の気迫に満ちた表情は、大人の演技者以上の集中で自らの人生に向かい合うオーラで輝いていた」(全然うろ覚えであるが、まあそんな意味のことをもっと名文で)書いていた。あれから60年たって、この舞台は生涯一筋の芸道を歩んできた証みたいなもんで、敬服の至り。

 婆さんによると、「去年、最初にやって、『私たちまだイケるじゃん』ということで、去年は出番をセーブしてたのを今年は増やした」とか。見にきていたのは大半が、我ら同様の世代だが、皆、帰りには、きたときよりシャンとしてたげな。あはは。

 もっとも去年からこの脚本を書いた爺さんは、その後、昇天してしもて、本番の公演は見られなかったそうだから、主役連も、客の方もどうなるかわからんねえ。来年もやるかなあ?

 わしらも元気やったら、また見に来ようかねえ、ばあさんや。(^^;)