2014年11月05日 21時47分 | カテゴリー: 総合

イングレスツーリング事始め

「奥多摩にイングレスの大三角形をつくる、できれば1日で完成する」、という目標を持って地図を眺めると30年以上前にかって本棚の隅で虚しく朽ちていた地図が生き生きとみえてきます。50すぎてバイクを始めたときはツーリング地図でしたが、これもひっぱりだして、両方合わせてそれに「イング偶然であったおもしろい博物館主人レス・インテルマップ」というグーグルの電子地図をくわえて検討する。ここを真剣にやらないとまずナビだけでは迷子になるとこないだわかったし。 あとは定規でまっすぐな線が地図上の「ポータル」という点と点を結んで、他の線と交わらないで、しかも一般道路に近いところを探し、さらにその点と点の間を最短でいけるルートをみつける。

地図だらけ、ナビだらけこう書くと簡単なはずだったんだが、実際はえらい道に迷いっぱなしで林道をいっぱい楽しめました。まさか奥多摩の鉄の柵でふさがれていない林道にスタンディングでないと走れないような、ガードレールもない林道があるとはおもわなんだ。

その林道は北秋川の奥の桶川というところから、鞍掛峠だか藤原峠を越えて数馬側にでるんだけど、わがツーリングマップにも出てないし、登山地図ではハイキングコースになってる。ナビはむろん道もない。ではなんでそんな道があるとわかったか、というとやはり最後は人間力で地元の人にきいた。 その地元の人というのが「東京獅子博物館」というのを桶川でやっておられる峰岸三喜蔵氏。たまたまこの前を通り過ぎて、ひらめくものがあったので(ちうか、今見なきゃ一生みられないかも、とおもて)尋ねたら、獅子頭の個人コレクションを自費で博物館にしてしまったという博物館の原点のような方で実に面白い話を聞かせてもらった。(書ききれないからいずれ別稿)

で、同氏に道を聞くと、「ああ、いけますよ。なにも本宿までもどらんでも」と、このまままっすぐいって左にまがれば鞍掛峠を越えて数馬にでられる、というのだ。途中、道路工事の人にきいたがこれはダメ。全然しらなかった。次にもいちど、こんどは掃除機を逆にしたような機械で道路上の落ち葉を掃除しているおばさんに聞くと、「ああ、工事してるっていってたけど、たぶんだいじょうぶ」と力強い笑顔で太鼓判を押してくれた。やはり山はナビより人間情報がたよりになる。

道はなるほど、こりゃ普通のバイクじゃ無理。凸凹に亀裂、ガードレールなし。浮石、小岩ごろごろ。転倒したら重いバイクはおこせまい。でもそこは我がバイクはこういうところを走るためにあるような古バイクで軽い。一度道をまちがえて見事にターンしそこなってひっくりかえったが、なんとか一人で起こせた。誰もみてなくて幸いだった。あんな立ちゴケしたのは10年ぶりだもの。

数馬から奥多摩湖第1駐車場にいくと、ここは人っ子ひとりいなかった第二駐車場とちがって、白い長いレンズをつけたカメラの放列が奥多摩湖の方をにらんでいる。10人はいるね。なんだろうとおもたら、なんと眼下に湖をバックに飛ぶ熊鷹の写真を撮ろうとしているのだ、という。

「でも、ほとんどみません」」「何時からここに?」「朝の9時にゲートがあいたらすぐ来ました」とご夫婦で大望遠を構えているお二人。だってもう3熊鷹を撮影する一瞬をずっと待つというご夫妻時ですよ。6時間じっと奥多摩湖と紅葉を眺めて待ってるのだ、という。「さきほどまで30人ぐらいいました」って。すごい忍耐力。だいたいは空振りになるそうだ。うーん、私も暇ジジだが、この人らには負けるわ。でも、夫婦でそろって朝から晩まですわって熊鷹を待ってられるという仲は素敵でうらやましい。かというて、わしがばあさんをバイクに載せるわけにもいかんw

ところで、あさのトン丼以来、なにも食ってないなあ。なんせこのあたり土日は店をあけるけど、平日は客なんかほとんどいないからみな店を閉じてしまうんだわ。

さきの「東京獅子博物館」には実は「払沢の滝」というのを見に行くつもりが、どんどん林道をあがっていったら「時坂峠」というところにでて、そこにいい感じの山の社があったんだが、そのそばの「峠の茶屋」は店を閉じてしもてたし。

でも時間が押してきてるから我慢して大月まで飛ばして、セブンイレブンをみつけて結局セブンの唐揚げとコーヒーが夕方4時の「昼飯」になってしもた。これでなんかうまいもんでも食ってFBに写真をあげてみせびらかしたかったんだが、セブンの唐揚げじゃなあ。(なんともうまかったけどねw)

しかし、インツーはなかなかよろしい。もう奥多摩なんて…と、おもっていたがどっこい、ぐっと新鮮な「攻める感覚」でみられるというのが楽しいですわい。ん?わしゃインツーりすと、なんかつぶれたソ連の国営旅行社にそんなのがあった記憶がある。

時坂峠の蕎麦屋は当然休み

ここの峠の蕎麦を食うのはなかなか大変な登りですぞw

執筆者: Jun