桜井要 五位完走

- 10日と17時間4分 -

桜井は、現地本4日午前5時21分、東海岸のサヴァナで今年のRAAMを男子ソロ5位でフィニッシュ。三度目の挑戦で自己最高をマークした。

選手は、レース中盤では睡魔に襲われ、また、後半では首の問題から使ったギブスが災いして走りながら食べられず、平均速度を上げることができなかったが、前半の好レースぶりと、持ち前の粘りで三度目の完走となった。

本レースで、アジア人で完走した選手は桜井だけ。今回は、そのレース経験にまた一つ大きな戦跡を残した。

右)桜井を支援した皆に迎えられ、疲れ果てていた彼に笑顔が戻った一瞬。体中が痛いが、完走できて良かったという一言は昨年同様だが、今年は、メダルを貰った後でようやく涙が溢れた。
完走者には主催者からメダルが贈られる。フィニッシュ直後に首にかけられるそれは、北米大陸横断を果たした者だけに与えられる栄誉の瞬間だ。 左)メダルを手に握り締める桜井。
これは彼の三つ目のメダルだが、今年は感慨もひとしおのようで、握り締める様はまるで、それが本物で、五位が現実であることを確かめているかのようだった。
左)10日と17時間4分の大陸横断を支えたクルーにとってそれは、振り返るとまるで24時間のうちの出来事のようだ。桜井を囲んだ一同の誰が欠けても、この戦績は出なかっただろう。サポートクルーも含めた総合力があってこそ、RAAMへの挑戦は可能になるのだ。

写真左端から 三上智春(クルー)・西原(桜井)宏枝(クルー、手前)・宮本典幸(クルー)・西原恵司(クルー)・桜井選手・野木隆幸(クルー)・冨安玄(計時計算・手前)・冨安大輔(監督・奥)・高田国宣(メカ・手前)・兼城 潜(トレーナー・奥)

右)昨年挙式したばかりの新妻、宏枝さんと共に五位を喜ぶ桜井。その実感がじわりとひろがってきた一瞬。日常生活の暮らしぶりからRAAM向けに変えての二人三脚だった。

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Photos, Graphic Design and Copies © Daisuke Tomiyasu