二日目 アリゾナ州北部

レースは同日中にユタから南下し、ついにアリゾナへ至った。ここでもノンストップで競技は進んだ。

誰が最初に休憩を取るのだろうか。いや、トップ集団では、誰も長く休もうとはしない。休むと見せかけてはすぐに走り出すような、そんな駆け引きもある。順位はまったく無意味で、先頭から一時間の間に五人のライダーがひしめきあっている。

選手にとってもクルーにとっても、長くて熱い前半戦だ。選手は止まらずペダルをこぎつづける。クルーは適宜交代だが、仮眠のためモーターホームに戻って横になると、すぐに寝入ってしまう。クルーの疲労が進んでいる。

小休止時にマッサージを受ける桜井。ライダーの体の状態の情報は、ペース配分や休憩タイミングを考える上でも重要なのは、言うまでもない。

昨年の前半戦は休憩が多く、また顔面にむくみも見られ心配されたが、今年はそうした危惧はなく、順調にトップ集団に張り付いている。

平均速度16マイル時弱で走る桜井は、ロスをスタートしてから614マイルを走ったこのあたりでは、他に比べ優位な競技展開を見せた。レースに限らず、睡魔は誰でもを公平に襲う。選手の睡魔との闘いは、ペースカーのスピーカーからの声援や音楽に支えられる。

やがて、夜が明けてみると、周囲の景色はまたユタを走っていたときのような岩の造形となっていた。ノンストップランはまだ終わりそうにない。

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