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2017年08月08日 17時14分 | カテゴリー: カメラ

コダックTX320 4x5

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友人がトライXの4x5モノクロフィルムを送ってくれた。
シノゴ(4インチX5インチのフィルムサイズ)なんて最近撮ってなくてベルビアのボジが8枚残っていてそれを撮ったらおしまいと思っていた。
そこへなんと50枚ロットの,おまけにモノクロときたから要らないと思った。

現像料は一枚600円前後らしい。50枚撮ったら3万を超える?。
昔ながらの暗室作業とも思うが現像バットとか最近見かけないから捨てたのかもしれない。
苦労したうえで画質といっても今やフルサイズのモノクロモードと大して違わないだろう。
シノゴのカメラそのものはまだ五台もあって、売っても知れてるし雅な置き物である。いまどきそんなカメラで撮ることに意味付けのしようもなく、無駄な手間暇である。

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しかし長年にわたりカメラ好き(写真好きとは微妙に違う)にはそそる撮影プロセスである。そこには写真の原典ともいえる手順があり、それは今や能のような様式美ともいえる。
そして感材はモノクロだから被写体を選ばなくてはならない、カラー原版をモノクロ化するのと違い、はなから色彩を抜いた見方をする必要がある。
フイルムのないデジタルと違って、この箱のなかにはまだ未露光の原版がある。それを前夜からダークバックのなかで表裏二枚を手探りでホルダーに装てんする。
ここにどんな絵が遺されることになるか。。その確たる物質の手触りには充実感がある。

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執筆者: kazama

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