JOURNAL SKIN
by : DIGIHOUND L.L.C.

〒658-0001
Higashinada, Kobe, Hyogo JAPAN

2021年10月03日 11時32分 | カテゴリー: カメラ

 カメラの肖像

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グラフレックス スーパーワイド/ アンギュロン47mm/F8
目測のピントがどうも合わないと思ったらフィート表示だった
6x7の広角単能機は周辺落ちの描写も好みだった
何年間か友人のライカM4Pと交換していたが戻ってきた
ライカも良く写ったが軍配ならやはりグラフレックスになる

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旧いクロームレンズのゾナー250mmをヤフオクに出そうとチェックした。レンズシャッターをチャージしてボディに付けるとき,微妙に手順が曖昧だった。そこがハッセルの鬼門,にっちもさっちも行かなくなった。各部の噛み合いが浅く,デリケートな扱いを要求されるカメラがなぜ世界的名声を得たのか… それ故にハッセルが壊れたら壊した貴方が悪い‥という認識が浸透している。たしかに壊れた、とは壊した,に言い換えることもできる。機械と人間との付き合いは本来そうあるべきかも知れない。
むかし同じミスで他のメンテ含めかなりの出費だった。なんとか自分でやろうと思うが繊細なメカを不器用な指で扱えるのか… デリケートな操作を三箇所同時にする必要があるが手は2本しかない。同居人の手を借りようと待つ間,試しにやったら何と解除し復旧!‥
のど自慢の合格の鐘が鳴った気がした(^^)
正規の状態でチェックしたら1秒がやけに長いがその他は正常…
この貴婦人ならメンテの価値はある,との殺し文句を付け
現状渡しノークレームで出品した。

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24ミリをつけて8700円で落札されたF 勿体なかった

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6/30 Cシリーズのうち 旅立つ330と三台で記念写真を撮る
日本の実用カメラらしく 畳の上で撮った

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お別れする決心をし、カッコよく撮ってやろうと思った。
ローライの優雅さはないがこの威風堂々に惚れ直した。これだけの世界に前例のない絡繰人形のような造りを,よくぞモノにした間宮光器にエールを送りたい。しかも故障がなかったのも驚く。ローライは何か使わせて頂いてる感があったがマミヤには等身大の親しみがあった

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フイルムカメラの最期の買い物はローライSL66だった
打倒ハッセルの意気込みが感じられる凝ったコンセプト
ドイツ製品にありがちなメカに溺れた複雑さがあった
10年は持っていたが2本位しか撮らず手放した

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マミヤC33 iPhoneXによる撮影

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伊勢原のころ 廃バスをsupergraphic4x5で撮った日
家にこんなカメラがあって 変わった趣味の親父がいる
そのことが いいことなのか良くないことか(笑)

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50年近く家にあるNikon F2の空シャッターを切ったらフィルムが入ってた。たぶん20年は経つだろう。何が写ってるのか…デジタルと違い確固たる物質に時が刻まれてることが今となれば凄い。亡き父母が写っているのか,あるいは巣立った子供たちが幽閉されてるか(笑)空シャッターで足やら壁やら… ある日の無造作な空間かも知れない。
フィルムはそのとき確かにそこに存在し,その空気に触れ,経年変化しここにある。その時の缶詰を,慈しむように空けてみる。

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シグマDP2 フォビオンセンサーの神秘的な描写
気に入っていたがDP1を残しSonyRX1Rの下取りにした

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ゾナー35/2単焦点のRX1R。このためにシグマDP2を手放した
゙残した DP1の液晶が壊れ修理不能。 DPシリーズが無くなった。
RX1Rのなるいフォルムはイマイチだか心機一転使うことにする。

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フォビオン初代のDP1 そのシャープさにフルサイズは不要と思った
このソリッドなデザインは秀逸 修理してこれで撮りたい
と思ったが修理不能とのことでオブジェになった。
下のフードは流用しようと思ったGX200のもの

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クワトロHでの画像 この重厚な鮮鋭さはフォビオン故か

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シグマSD1クワトロH APS-Hのフォビオン最大の画面サイズ
重厚な造りのボディは存在感がある レンズはツアイスイエナ

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フジカG69を引っ張り出してみた 転がってると存在感に気ずく
クロームのレンズが欲しくて100mmは有るのに買った

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粗削りで豪放な強さ そのレンズの描写力に裏打ちされる
このカメラが日本製とは思えない 異色な魅力がある

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ローライ2,8fは美しさで際立ち、オブジェとしての存在

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友人がテヒニカ(リンホフ)のグリップを送ってくれた
テヒニカがスタジオ用ではなくハンドカメラであることの象徴であるこれを装着した姿が本来というものだが、付けたら時代錯誤に見えた。いかにも仰々しいというかやり過ぎ感がある。おまけに象牙色のお洒落感があるから正装というか羽織袴みたいな感じがする。
案外なことにカッコいいという気持ちには微塵もなれない。この見え方はなんだろうか。私にもリンホフにも時代はひとしく流れ、感性が変化したのだろう。結果として時代もの、さらにゲテモノ(笑)にさえ見えることに我ながら驚いた。リンホフへの畏敬の念は、いつのまにか過去の老人を見るようなものに変っていた。時間とは誠に残酷なものだ。

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Rolleiflex 28f/35f …
ローライを僅かなレンズの違いで二台持っていた。
使いやすさなら35fだが飾っておくなら豪勢な28f…
更に加えるならプラナー/クセノタール.
つまりツァイス/シュナイダーという図式になって四台になる。
世の中にはそんな人もいて,さして異様と思わないのが異様だ(笑)
これがハッセルの各型番だと何が違うしライカだと旦那芸とかいう
単にローライ贔屓の感覚で論理性もない。趣味とはそんなものだろう。
登山を趣味と思えないがこれは趣味と思える‥うまく説明できないが。
35fはD750に、そのD750も手放した。ローライとD750は格が違う
フィルムカメラは今やオブジェに過ぎないがデジタルの下取りでは
矜恃とでもいうものに抵触する気がする(笑)
写真は伊勢原のテーブルで撮ったが、今や解体されこの空間はない。
10年ぐらい前の,何の気なしに撮ったこのとき…
後ろに見えるテレビのリモコンと何かのファイル‥
今にしてローライより大切に思えるあのとき。
すべては時間というものの愛おしさに集約されていく。
これが年寄りのモノの見え方なのだろう

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友人が珍しいものがあるからと化粧箱を送ってきた。さすが高額商品の箱

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シグマSD1クワトロH APS-H フォビオンセンサー最大のサイズ
レンズは24-70F2.8純正 威風堂々のメカニカル これでカラー画像

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アダプターにて借用のフレクトゴン35/2,8を装着
 フォビオンとの相性は如何に

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こちらはフレクトゴン20/2,8MCコーティングという仕様

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その重厚な画像 プリセット絞りさえない全てマニュアル160/1 F11で撮影

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スーパーグラフィック4x5 30年以上前に新品で(笑)買った
プロの知人は リンホフでなくこれを買ったことに驚いていた
神戸製鋼製のマグネシウム合金製のボディはリンホフより軽い
マミヤプレスなみの質量で4x5は嬉しい買い物だった

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8x10のポジフィルムとハッセル500CM
 アンセルアダムスの重厚な写真に憧れた 事実上引き延ばし不可
スキャンすると途方もないデーター量になったがネガの存在はすごい

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高輪のシュリロでハッセルの修理を頼んだあと 歩道橋での外国人
カメラはタチハラ8x10 ディアドルフよりコスパは抜群
こんな被写体を狙うのはいかにも外国人らしいが共感する

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ワイドローライが欲しいが 今でも30万ぐらいする 
マミヤに55mmなら数万円 しかもよく写る 
66のワイドは魅力的だが。。今やオブジェ(笑

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先輩の遺品のNikonF4を両手に包み込むように持つ
掌にその人柄と気配が じんわりと伝わってくる
F4はF3のスリムから様変わりし 一気にヘビー級になった
モードラ AF搭載 シャッターにバランサー装備の意欲作
価格も一気にF3の倍近いという凄み F3の高評価と比較され
なにかと批判されたが私は好きだった それは航空機のF4と
似た時代配背景のもとアナログとデジタルの複眼を強いられた
その複雑さと、それ故の凄みが似ていたからだった

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ローライ2,8Fと友人のツアイス コンテッサ
ドイツ製のカメラを並べてみると メカニズムの美しさを感ずる
デジタル時代になって オブジェとしての存在感が際立つ

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スーパーグラフィックとジープ。。共にアメリカ製のシンプルさ
対してリンホフとベンツの軍用車の精密さは好対照をなしている
スーパーグラフィックのマグネシウムのボディは軽量で好きだった

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フォビオンセンサーのシグマDP-1。
その独自性とソリッドなデザインは存在感がある

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DP2による独自のしっとりした画像

雨に濡れた迷い犬と出会った
帰る私に付いて来たい思いと
犬の矜持との葛藤が見えて
忘れられない あの霧の道

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もう何年もハッセルにはディスタゴン50mmを付けっ放しになっている

今やハッセルも置き物と化しているから、
いちばん見栄えのするレンズというわけだ
ツァイスのレンズも様々あるが、その本命はハッセルのレンズだと思う
最初のポジを見た時のトーンが良く出た写りは
ペンタ67にもマミヤRBにもないものだった
この初期型の手の切れそうなローレットの工作や、
クローム梨地肌のしっとりした手触りは官能的だった
このCレンズはクロームには珍しい
Tスターコーティングだったから無理して買ったこういう道具で写真を撮る喜びは 今の時代が失ったものではないだろうか

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フジカGM670はレンズ交換式だが
一眼レフではないから遮光幕が必要になる

しかしそのメカが故障して65mmのクロームレンズが外れなくなった

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フジカGM670

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たまに触ってみると、その重厚さに驚く。
これで撮っていた頃は幸せだったと思う

しかしデジタルの簡便さを知ってしまった今、これに戻ることは出来ない

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友人が次に取り出したるが真打リンホフテヒニカV6x9。この時点では特殊な構造のロールホルダーがなかった。20180515-img_e0626_00001.jpg

久々のコニカプレス6x9 お菓子の景品のようなイメージを持っていたがとんでもない。重厚な造りに驚いた

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ハッセルはこのところ専ら被写体。
このレンズを付ければ豪勢なアンティーク

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窓際の椅子の上は申し分ない光線でいろんなカメラを撮るスタジオ

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ホースマン970 グレイのボディは美しく、その精密感はリンホフに勝る

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マミヤC330 レンズ交換式二眼レフという力作

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雪景色を背景にハッセルを撮る

ディスタゴン50mmの梨地クロームの美しさと手触りは

いまどきのデジカメの遠く及ばないところ

アイフォンがカメラ撮影のメイン器材なのが皮肉なところ(笑)

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ホースマン985にリンホフの69ファインダーを付けてみた。
パララックスの補正まで工夫されていて
制作の大変さが偲ばれ高価なのが理解できる。

ホースマンのレンジファインダーには90mmの枠がある

ついているのは65mmの広角だからこのファインダーが重宝するだろう

でもいったい撮るかどうか(笑)

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友人からベルビアを貰ったので久々にローライに装填する

この確固たる物質感はデジタルになって却って再認識したプロセスと言える

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このカメラの美しさは格別である。60年代の金属加工の粋を感ずる

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…今やクラシックな領域に入ってきたNikon初のフルサイズD3
α7に交代してからNikonの一眼レフは
D800Eと750を手放し 今やD3のみになった
画質面と近代性ではD750を遺すべきだったろうが、
多大な出費を迫られたカメラだったから思い入れがある
質感と貫禄は別格。しかし売ったら可哀想な価格だし、
クラシックデジタルとして持っていることにした
見栄えのいい古いレンズをつければ充分な趣味性がある
久々にミラーのファインダーがスイッチ要らずで見えるのに驚いた(笑)
難点はCFのダブルスロットでWi-Fi対応ができないこと。
SDのアダプターで可能だろうか

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売るタイミングを逃したのがこんなにある

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友人がリンホフ6x9のファインダーを探していて。なんと私の家にあった

いつ買ったのか記憶が薄いが、中々の凝った造りで設計の苦労が偲ばれる

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ハッセルのレンズではこのディスタゴン50mmがいちばん好き

その梨地肌の手触りと重量感は重厚かつ気品がある

クロームでTスターという希少品であったので高価だったが無理して買った
その写りも文句なしの秀逸さ、
ツアイスと言ったらハッセルのレンズに尽きる

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旧いニッコーㇽレンズで好きなデザインは50mm1,4のこれ。

中の鏡筒がシルバーなのは乱反射の元かも知れないが美しい

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このカメラは私が40歳の時に買ったが、ドイツのリンホフを無視してsuper graphicなんて代物を買うことを友人のカメラマンから変態と言われた。

これを選んだのは重いリンホフに対してマグネシウム合金の筐体の軽さだった。まだ山岳写真を撮っていたのでそれは重要な要素だった。

酒井特殊カメラがグラフレックスのライセンス生産で国産化したのだがインチ規格をミリに直し、ボディはこんな小ロットを天下の神戸製鋼が引き受けてくれたと技術者が自慢していた。

たしか私のシリアルナンバーは503番だったが、なんでも中東の軍への輸出もあってそれを含めての台数だという。

名門神戸製鋼のボディに今回のデータ偽装というミソがついたが車や航空機の骨格を担う部分がリコールの事態になったらどうなるのか?。燃費競争など僅かな数値にしのぎを削るご時世は異常としか思えない。

続発する大手の不祥事は行きすぎた情報化社会の生きづらさとも感ずる。

スピグラと言われた名機を国産化した時代はエンジニアも平和だったのだろう。

このカメラの実質的なシンプルさと優れたマグネシウム合金の手触りはその良き時代の産物である

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デジタルが失ったもの こういうカメラで撮る雅

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NikonD3に40年ぐらい前のマイクロニッコーㇽ55mmをつけてみた
何となく似合うのは すでにD3も過去のカメラになってきたのだろうか

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トヨフィールド4x5 金属製暗箱といった造りがすばらしい

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FUJICA G690BL 6x9 豪放な8枚撮りの距離計連動カメラ
パララックスはあるが写りはコントラストがあり秀逸だった

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新宿で2000円で買ったPEARLⅡ 飾り物のつもりだったが完璧に作動した

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PEARL Ⅱ 6x4.5

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MAMIYA C3 6x6

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TOPCON HORSMAN 970

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西日のなか、なにかやつれた風貌のローライ

執筆者: kazama

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