天空見張人

　ネイビー時代から50年間！見続けてきたf4がいよいよ退役する。

（NF/VF161 艦載機のF4　これぞファントム本命
NikonF2 ミラーレンズ500/F8 トライXフィルムで撮影）

　厚木のvf161のファントムが去ってF4は終わったと思った。その穴を埋める百里のRF4が山梨に飛来していたが、それも任務を完了する。
車に例えればプリンス2000GTの時代の戦闘機が今まで現役でいたことには驚くしかない。

大人になりたくてBから乗り換えたノーマルGTA　
OHC６気筒105Ｐｓ/5200rpm

日本の空を私のヒーローであり続けたf4が飛ばなくなったら
長かった私の飛行機ファンもいよいよ終わる。

12/1日　百里基地航空祭はF4最後のデモフライト。目前でブレイクした

午前のブルーインパルス。これが目的のファンが多い
終了して帰る人もいる。F4が本命の私には世界の違いを感ずる。

雲が多く垂直系のマニューバーはなかった。曇り空は背景が有るため、スピード感があって好みである

編隊は窮屈そうで、昔からソロのダイナミズムの方が好き

ブルーの演技のあとF４が離陸する。T4四機よりJ79のAB双発の方が轟音が迫力である

RWエンドまでプルアップせず　遥か先を上昇するF4の懐かしさ

対してF15の余裕の上昇力

撮影は久しぶりのD3/600mm ミラー一眼レフの出番は滅多になくなった

茨木空港とランウェイを共有している　ここから神戸へ飛びたい

午後から幸運にもランウェイチェンジ。プルアップせず南端まで突進する。モンスターという位置ずけだったF4も、現代の視点からは鈍重になったが、その重量感こそ昔から馴染んだ、懐かしいフライトぶり。
GOクライム！　ファントム！

胸がキュンとなる　このフォルム　50年の憧れ

この機体の塗装は米軍機のようなシンプルさが美しい。自衛隊機の記念塗装のどれもがゴテゴテと厚塗りで機体のフォルムを台無しにしている

かってはとてつもなく感じていたJ79双発のパワークライム
その懐かしさに　西日が美しい

F15のパワーと激しいタイトターンを翼端のストレーキが見せつける

break　Now！　見慣れたこのシーンもこれが最後

青空よりも曇天が　重厚なF4には似合う　翼端の上反角と尾翼の下反角
かってその奇怪さを嫌った私だったが　
いつしかphantom（妖怪）のセクシーの虜になった

あと何度訪れるだろうか　F4の轟音が盆地いっぱいに響くとき
phantomの翼下の甲府盆地は昭和４０年代
バイクから見上げる高校生の私がいる。
F4のかっての同胞だったA3やA4もA6やA7も、後継だったF14トムキャットさえ居なくなった、令和のこのときまで、よく飛び続けたと思う